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SKA第1期は建設前段階の後半へと移行します

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SKA1 LOW(オーストラリア、右下)とSKA1 MID(南アフリカ、左)を中心とした夜間のSKA第1期の想像図。SKA1 LOWは13万台のアパーチャアンテナ、SKA1 MIDはMeerKAT(左奥)64台を含めた200台のパラボラアンテナから成ります。 オーストラリアのASKAP(中央)も描かれています。

 

(2015年3月9日SKA機構本部発) 英国マンチェスター郊外にあるSKA機構本部にて、SKA理事会は世界最大の電波望遠鏡を建設前段階の後半へと進めることに満場一致で合意しました。

SKA第1期(SKA1)は2つの相補的な世界レベルの装置を含み、合わせて6.5億ユーロの設計として確定しました。それはひとつはオーストラリアに、もうひとつは南アフリカ共和国に、どちらも刺激的で革新的な科学成果をもたらすと期待されます。

「理事会の強い支えとプロジェクトを前進させるんだという勢いに私は大変感銘しました」とSKA機構長のPhilip Diamondは答えます。「SKAは私達の宇宙の理解を根底から覆すでしょう。私達はこれまでより何倍も良くなる観測所について話をしているのです。」

設計段階の今、11の国で構成されるこの国際的な計画は、SKA1のデザインを磨くために世界中で働くチームメンバーと一緒に、厳格で究極的に挑戦的な科学に後押しされたエンジニア過程の中で、20ヶ月にわたって進められてきました。SKAの装置は2つの国に置かれることになります。それは南アフリカ共和国とオーストラリアです。SKA計画の第1期では、南アフリカ共和国はおよそ200台のパラボラアンテナを、オーストラリアは10万基以上のアパーチャアンテナを主催します。パラボラアンテナは言わば衛星通信アンテナを大きくしたようなもので、アパーチャアンテナは傘の骨組みのようなTVアンテナ風のものです。

南アフリカ共和国のSKA1 MIDの想像図

南アフリカ共和国のSKA1 MIDの想像図

 

オーストラリアのSKA1 LOWの想像図

オーストラリアのSKA1 LOWの想像図

「これら2つの相補的な装置のおかげで、私達はとても多岐にわたる科学に取り組むことができるようになります。例えばアインシュタイン博士が予言した重力波とよばれる時空の振動をパルサーやブラックホールを使って観測したり、重力理論そのものを検証したり、太陽系以外の生命の信号を探したりするのです」とSKA機構の科学部門長のRobert Braun氏は説明します。「私達はまた、人類が未踏の過去の宇宙も観測します。それが宇宙再電離期または宇宙の夜明けと呼んでいる時代で、宇宙で最初の星や銀河が誕生した、宇宙誕生から10億年後の時代です。」

オーストラリアSKA試験機ASKAP望遠鏡、すでに西オーストラリアにて一線級の装置として運用されているSKA先行機、はSKA計画を補完するである世界クラスの走査能力を引き続き提供する予定です。SKAは次世代のフェイズド・アレイ・フィード(PAF)の開発プログラムに協力する予定です。PAFは電波望遠鏡の視野を大幅に拡大する技術で、一度により広い空を観測することができるようになります。南アフリカ共和国ではMeerKAT望遠鏡、もうひとつのSKA先行機、はSKA1のパラボラアンテナ群に盛り込まれます。

「これは科学、特に電波天文学への南アフリカ共和国の多大な投資を礎とするでしょう。それは紛れも無く私達の誇りです」と南アフリカ共和国の科学技術省大臣のPhil Mjwara氏は語ります。「このような2大陸に広がったエキサイティングな地球規模の科学計画に、私達の大切な同僚であるオーストラリアとそして世界中の仲間たちと共に参加することは、我が国そしてアフリカ諸国にとって素晴らしいことです。」

「オーストラリアの天文学コミュニティはこの21世紀で最大の科学的な試みに世界中の仲間と働けることに大いに喜んでいます」とオーストラリアのSKA組織の長であるBrian Boyle氏は語ります。「この結果は、私達が西オーストラリアに建設してきた世界レベルの観測所とそこにある先行機のためにオーストラリアが開発してきた最先端の電波天文学の技術に、世界のコミュニティーが置いた信頼を表しています。」

「次のステップは2018年の建設開始までに政府間機構を設立するためSKAの加盟国と作業をすることです」とSKA理事会理事長のJohn Womersley氏は言います。「この信じられない望遠鏡にはデザインがあります、それは予算の中に収まり、建設はもうすぐです。SKAはビッグデータの時代に技術開発を推し進め、そしてノーベル賞級の科学成果をもたらすでしょう。つまり、他のどの企業もしたことのないような計り知れない影響を社会に与えます。

 

お問い合わせ先:

SKA Organisation:
William Garnier, Communications and Outreach Manager
W.Garnierattoskatelescope.Org
+44 7814908932
SKA Australia:
Jerry Skinner, Manager, Program Planning and Stakeholder Management
Jerry.Skinnerattoindustry.Gov.Au
+ 61-2-6213 6298
SKA South Africa:
Lorenzo Raynard, Science Communication Manager
Lraynardattoska.Ac.Za
+27 71 4540658
よくある質問とその回答はこちら

装置の詳細は次の通りです。

SKA1 LOW SKA1 MID
設置場所 オーストラリア 南アフリカ共和国
周波数範囲 50 MHz – 350 MHz 350 MHz – 14 GHz
集光面積 0.4km2 33,000m2
アンテナの種類 低周波アパーチャアンテナ パラボラアンテナ
アンテナの数 130,000 200 (MeerKATアンテナ64台を含む)
最大基線長 (km) 70 150
生データ出力 (TB/s) 157 2
空間分解能の向上 (LOW対LOFAR, MID対JVLA) 1.25 4
感度の向上 (LOW対LOFAR, MID対JVLA) 8 5
走天速度の向上 (LOW対LOFAR, MID対JVLA) 135 60

解説画像:

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SKA1 MIDの解説画像

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SKA1 LOWの解説画像

SKA1 telescope size comparison infographic

SKA1と他の大型望遠鏡との比較

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SKA1と今日の最高性能の電波望遠鏡との比較